2013年4月17日水曜日

本日はワークショップのお誘いについてです.
化石関係のワークショップといえば石膏レプリカづくりしかなく,
マンネリ化打破をお願いしたい,という声から,色々と考えています.



昨年度と今年度2年の計画で行われている丹波の篠山層群復元画丹波プロジェクト
で制作されたもので,ちょっとワークショップに使えそうなもののご案内です.


現時点で,成安造形大学の小田隆氏によって丹波竜を中心に7種ほどの復元画が制作されました.
今年度も引き続いて丹波市・篠山市から見つかっている化石種のイラスト化が行われます.




骨格図についてはこんな感じです.


これらについて,たとえば恐竜の復元イラストワークショップをされている方にデータ提供できないかなという話を小田さん,丹波市と行いました.
骨格の上にトレース紙をのせて,鉛筆などで生体の復元イラストを描く,という使い方を想定しています.
これに専門家ならではの話を加えると,1時間から2時間くらいのワークショップが成立します.

丹波市としても,クレジットを入れることで知名度アップに貢献できますし,
改変や無断使用がなく,教育目的であればいいのではないかということになりました.




そういうわけで,博物館・研究機関等を中心に,恐竜・ホネの専門家の方でワークショップを開催する際にネタに困っている方がいらっしゃいましたらご相談ください.


もう一つ恐竜関係でワークショップネタとして提供できそうなものをお伝えします.
14日日曜に丹波市で行われたワークショップでデビューした,丹波竜の全身骨格シール(ポストイット)です.















こちらも小田さんの原画をもとにつくられています.
アパトサウルス版を先行でつくっていましたが,それと同様です.

ひととおり組み立てると全身の骨の位置関係が分かり,展示されている化石の見方が変わります.
開発段階では大学生レベルを想定していましたが,
小学生でもちょっと難しいながら保護者といっしょに1時間ほどで完成します.













完成後に,かたちをみる目が付く効果も覿面です.













しっぽと首の長い竜脚類は,恐竜復元の歴史でめまぐるしく姿が変わっているので,
そういった歴史と絡めながらワークショップができるわけです.
また,シールの貼り方もわりときっちり説明していくのですが,
それでも参加者の個性が出てくるため,
復元の難しさや多様性みたいなものも実感できるでしょう.

こちらはデータを送ればすむというわけではなく,
カット済みの教材を作らなければならないので実費がかかってしまいますが,
とくに博物館等で竜脚類が展示されている場所での
ワークショップにオススメいたします.













イメージとして,こんな感じで骨格の前で説明もできます.


講師1人ですと20人は難しいと思いますが,
アシスタントがつくとある程度の人数もさばけると思います.



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